2023.07.30
釣りの魅力は、釣りに関わる”活動”にもある!TRASH COO 高田英和さんに聞く、活動の心得|高田英和
釣りという趣味を楽しむ人の中には、釣りに関するイベントなども同時に楽しむ、という人も多いのではないでしょうか。今回釣探が特集するのは、愛媛県西条市を拠点にルアーフィッシングブランド「JACKALL(ジャッカル)」や釣り針メーカー「VANFOOK」のフィールドテスターとして活動しながら、釣り場の清掃活動を行うボランティア団体「TRASH COO」を立ち上げ、各地の釣り企画から、地元イベントの運営まで、幅広く活動されている高田英和さんです。
TRASH COO発足の経緯
ーーTRASH COOを立ち上げた理由を教えてください
(高田英和さん以下敬称略)
高田:やっぱり集団の力でやった方が早いっていう場所もあるじゃないですか。僕、昔から仲間を集めて清掃活動したりしてるんですけど、集団になるとそもそもの人数を集めやすいっていうのと、人間関係も作れるっていうので、もう、ずっと考えてはいたんですけど…思い立つのが遅すぎてね。今年ちょっと作ろうと。
ーー最初きっかけは何ですか?
高田:僕バス釣りずっと、小6のときからしてたんすけど、その頃ってバス釣り第1ブームとかあったじゃないすか。で、マナーを発信する人もいて、そのとき”正直そこまでせんでも”って思ったんですけど。自分が行ってたところがゴミ問題で釣り禁とかなってきて、あ、これ本当に誰かがせんと駄目やなっていうのが最初のはいりで。ちょっとずつでもゴミ拾っていこう。ていう感じで始めました。
ーー身近なフィールドがゴミで…
高田:TRASH COOで活動してる乙女川もそうなんすけど、ゴミとマナー。で、結構バス釣りって朝早く来るじゃないすか。駐車も池とかだと、ね、限られてもくるし。メディアに出たときにやっぱ人がそこに一点集中するとか。海でも一緒なんですけど、大きいものが釣れるとかって、みんな吸い寄せられるじゃないですか。
高田:そこに来る人って、常識ある人もいれば、常識がない人ももちろんいるんで、そこでトラブルが起こって地域全体が一気に釣り禁になるっていうのがバス釣りっていうかね。今は僕バス釣りあまりしてないですけど、行くとこはね、乙女川を中心にいろんな清掃活動に顔を出すっていうか、してて。
集めた後のゴミってどうなるの?
ーーゴミを集めるじゃないですか。集めた後のゴミって?
[caption id="attachment_1306" align="aligncenter" width="2560"] 土地改良区の担当者の方に遊漁権の鑑札を届ける高田さん[/caption]
高田:乙女川の方は、土地改良区さんの方とも協力し合って、西条市のほうで処分してもらってます。個人で拾ったやつは…もう家で自分で分別して自分で出してます。これが結構苦痛なんで…あの、なんていうんすかね、ゴミ袋も有料じゃないですか。
[caption id="attachment_1304" align="aligncenter" width="2560"] 乙女川の遊漁権は「持主釣具」さんで購入できますが、高田さんは、それを回収して土地改良区に届けるボランティアをされています。[/caption]
高田:それに、家に帰って1人でゴミを選別するって結構大変じゃないすか。カンカンと燃えないゴミと燃えるゴミと、元々汚いゴミがさらに汚くなったのがね、あの漂着系のゴミなので。ペットボトルも、中身が入ってたり汚かったりしたら再利用できないらしいんで、あれを洗うんすよ。家で。…で、横のラベル剥がしたりとかする。
[caption id="attachment_1347" align="aligncenter" width="2560"] とにかくいろんなゴミが落ちています[/caption]
高田:なかなかすぐやる気が出ないんで、ちょっと開いたりするんすけど。笑 家のね、横置いとったらちょっと見栄え悪いんで、はよせないかんのですけど。
[caption id="attachment_1305" align="aligncenter" width="2560"] 西条市禎瑞土地改良区の皆様は、乙女川流域の管理だけではなく、TRASH COOと連携し、ゴミを回収・廃棄してくださっています。[/caption]
ーー個人でされるよりかは、TRASH COOとして、西条市さんと協力しながらやる方が楽なんですか?
高田:楽ですよ、もー全然。土地改良区さんにゴミも全部持っていって、それで翌日西条市のほうが回収してくれるっていう。一気に綺麗になるのと、処理もしてくれるっていう。ただ、しょっちゅうってわけにはいかないですけどね。
水辺に落ちているゴミの内容
ーーゴミってどんなものが多いんですか?
[caption id="attachment_1307" align="aligncenter" width="2560"] 釣りポイントでフロロカーボンライン(糸)ゴミを発見[/caption]
高田:飲料水はもうどこでも多いですね。ビーチでも多いし、川でも多い。道路でも多い。飲料水がもうダントツです。ビーチになって海が絡んでくると、発砲ゴミも多いです。発砲スチール、あれが波でクズクズになるんですよね。分解されて、ビーチのマイクロゴミみたいな、あいなんのもとになるというか。発砲ゴミ、ペット、カン、栄養ドリンクが多いですね。あと、ナイロン。破れたゴミ。
ーーあんまりじゃあ、釣りゴミは
[caption id="attachment_1308" align="aligncenter" width="2560"] ラインを適切に処分したつもりでも、風などで飛ばされてしまったり、何かの拍子に落としてしまったりすることもあるそう。釣り場を去る時のゴミや忘れ物チェックは重要ですね。[/caption]
高田:釣りゴミは正直あんまりないです。例えば乙女川に落ちてる釣りゴミって、ルアーが切れたとか、ラインがトラブったときのラインゴミで。飲料水も釣り人かもしれないですけど、でも道路沿いに多いんで、ほとんど多分、ポイ捨てしたゴミが風で…とか。あとタバコかな。
ーー釣り人が清掃してたら、釣り人のゴミばかりを片付けてるような印象があるんですよね。
高田:そうなんです。なんで僕も一応SNSに書くときは「家庭ゴミが多かったです」って言い方をしてるんですけど。まあ本当なんで。笑 実際参加して、拾った方はこれ釣りゴミとは違うだろうってのは、多分見てわかる。まぁ、池とかはね、もしかしたらちょっとご飯食べてコンビニのゴミを捨てる人とかはいるかもしれないすけどね。
活動のやりがいと意味
ーーこの活動のやりがいはどんなところですか?
高田:やっぱり、ビーチクリーンが終わった後とかに海岸見たら、もうめちゃくちゃ綺麗なんですよ。まぁ、元々そこまで汚くはないですけど、でもね。もう終わった後のその綺麗さっていうのは、見たときに”あぁやってよかったな”って思います。
ーー意味もありますよね
高田:やっぱ日本人の良いとこでもあるんですけど、悪いところでもある、集団心理みたいな。集団でそこにゴミを捨てるから、ええやんみたいな。なんていうか、集めてないけど集まってるみたいな。ここに集まってるからここに捨てようかって。なるんで。
ーー元々ゴミが落ちてなければ捨てない、と…。 僕、ゴミ拾いの本当の意味での素敵さが分かってなかったかもしれません。
高田:まぁ僕は強制はしないですよ。この間も人数少なかったんですけど、別に1人でも2人でも来てくれたら嬉しいし、ちょっとずつみんなの意識がね、こういう活動に向いていってくれたらなっていう思いはありますけど。
高田英和さんってどんな人?
ーーTRASH COO以外の活動もたくさんされてますよね
高田:直近だと、タイラバの大会とかね。元々、鯛ラバーズの本部がある香川の大会が結構な回数やってるんすけど、6回か7回ぐらいやったか?で、愛媛支部ができて、この大会が第3回目で、今回その手伝いをやるんすけどね。協賛企業、人数集めとかって結構大変なことが多いんで、これを少し手伝わさせて頂いてます。
ーー大会自体は参加者の方々が、やりましょうって声を上げられたんですか?
高田:いや、鯛ラバーズ愛媛支部のメンバーが愛媛でも「鯛ラバ大会」をしようって感じで始めました。第1回、第2回は普通に参加者として、大会に参加してました。
ーーその鯛ラバーズから高田さんが任命されて?
高田:そうそう。そうですね。今回声かけてもらって、元々僕、なんていうか団体行動が苦手なんで、...クラブに入るのはちょっと違うんで、お手伝いっていう形で。
ーー柄じゃないからですか?笑
高田:柄じゃないですね。あんまりなつかないんで人に。笑 柴犬みたいなもん。
ーー西条マルシェもされるんですね。
高田:前に「丹原まるごとマルシェ」っていう高校生がやったイベントがあったんですけどね。主催の男の子が、広報西条という市報に載ってた子で…その子がインスタでボランティアの募集してて。で、マルシェのボランティアかぁ思って、やったことないなぁと思って。
高田:やってみようっていう、またこれ軽いノリで。今までやったことないジャンルだったんで、どんななんかちょっとわからなかったんすけど、参加してみたらやりがいがすごいというか、まあまあブラックだったんですけどね。笑 夜勤終わってそのままマルシェに行って、最後夕方までいたんで。
高田:でも、しんどければしんどいほど達成感ってあるじゃないですか。達成感があって、面白かったよ。と。また次やるとき声かけてね。って言ったら、「いや、次は主催者の側でお願いします」って言われて、で、副実行委員としてやることになって。
ーー高田さんってそもそもイベントとかお好きなのですか?
高田:なんせ僕、恥ずかしがり屋なんですけど、恥ずかしがり屋の目立ちたがり。で、面白いって思ったことは、とりあえずやってみたい。で、ノリではじめるんで、結構失敗もするんですけど、やった後ね、つらい思いすることもあれば、楽しかったっていうこともある、ね。そう言う感じで、イベントごとだとか、企画ごとで、いろいろ自分で企画したり、手伝ったりするのが大好きです。
ーーつらいことがあった後も、また新しいことをやってみようと思うんですか?
高田:つらいこと…これはもう全然話変わるんすけど大丈夫ですか?僕、あの…車のイベントやったんすけど、第1回で80万損したんですよ。個人でやったんで…個人で80万。1日で80万の大博打みたいになって、んで、寝込んだんすよちょっと。で、リベンジでやって第2回第3回ってあって、第3回目で、集まった車の台数でその当時の愛媛県の記録は塗り替えて。そこでやめたんすけど、そのときすごい達成感あったんです。
[caption id="attachment_1423" align="aligncenter" width="731"] 当時集まった台数は296台[/caption]
高田:人に交じってするのも楽しいんですけど…そういう自分がやらんとできん達成感が好きで。そういうなのを、区切りをつけんと結構やめれんし、続けれんしっていうタイプなんで。そこで一応成功っていう形でやめにした。で、釣りの大会も、ま、タチウオも釣れなくなったんすけど第4回までやって、区切りがついたね。盛況のままやめようと思って。
ーーすごい活動的ですね!
高田:自分でね、苦しむんですよ。抑えられない。笑 結構しんどいんだけどやってしまうっていう。
ーー楽しさはあるんですよね?
高田:ありますあります。楽しさはあります。楽しさはありますけど、そのやっぱり仕事とかしてたらしんどい時ってあるじゃないすか。このあとこれかぁ…みたいな。でも断れねー、もう始まったぞ。…もう引けん。とか。へへ。いや、マジでしんどいんすよ。でも楽しいですけどね。
ーー素敵です
高田:ありがとう。いやでもね、結構いっぱいいっぱいなんよ。笑
ーーその感じでずっと走ってらっしゃるのはすごいですね。
高田:走れるうちに走っとかんと、もう人生1回なんで、今楽しい、今やりたいってことをやっとかんと、ね。正直こんな話、いつ死ぬかわからんじゃないすか。ちょっとでも後悔は少ない方が、楽しんだ感があるかな。
ーーまだまだやりたいこといっぱいあるんですか?
高田:あります。とりあえずは、TRASH COO立ち上げたんで、ちょっとずつSNSの発信力を得ていって、見てもらえる人と参加してもらえる人がちょっとずつでも増えていってくれたらなっていう感じです。あとは、現実的に無理なこととかもあるんすけど、いろいろなことで人脈広げたりとか、交友関係の中で何か見つけれたらいいなっていう。模索中というか…ですね。
ーー目の前の楽しそうなことを拾っていきながらですね?笑
高田:そうそう。拾いすぎてしまうんですけど。笑
ー TO BE CONTINUED
プロフィール紹介
高田英和 TRASH COO
代表
釣り・魚とり・格闘技・食べること・漫画・アニメ・生き物が好き。ボランティア団体「TRASH COO」代表で、JACKALL・VANFOOKのフィールドテスターも務めています。